施工報告書のテンプレート(エクセル・PDF・無料)

このページの要点

  • 施工報告書は、工事を請けた会社や職人が、元請けや発注者にどの工程を・どの材料で・どれだけ施工したかを写真つきで伝える書類です。法律で決まった様式はありません。
  • 1枚目に工事名・施工場所・工種・施工期間・施工の概要、工程ごとの施工の内容の表(10行・材料と仕様・数量・写真の No.)、検査・確認の結果・特記と申し送り・確認欄、2枚目から施工前・施工中・施工後の写真のページを並べたひな形を、エクセルとPDFで無料で配っています。会員登録はいりません。
  • 役目は、仕上がると見えなくなる工程(下地の補修・下塗り・防水の下地など)を、その日のうちに写真と材料の名前で残しておくことです。

施工報告書のひな形です。エクセル(xlsx)とPDFを用意しました。エクセル版は「施工報告書」と「写真」のシート、それぞれの記入例のシートの4枚です。写真の区分は「施工前・施工中・施工後・検査・その他」から選べます。

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PDFは、1枚目が本紙、2枚目と3枚目が写真のページです。写真を付けないときは1枚目だけを印刷してください。

施工報告書の記入例の1枚目。宛先と報告日・会社名・担当者・電話の欄、工事名・施工場所・工種・施工期間・作業者・施工の概要の下に、日付・工程・施工の内容・材料と仕様・数量・写真の表が10行、その下に検査・確認の結果、特記・申し送り、元請け・発注者のご確認の欄が並ぶ
記入例の1枚目(戸建ての住宅の外壁塗装・塗装店から元請けへの報告・架空)。名前・会社名・地名は ◯◯ にしています。
施工報告書の記入例の写真のページ。左に写真、右にNo.・区分・撮影日・場所と部位・説明の欄が並ぶ枠が縦に2つ。上は色あせた外壁の写真に「施工前」、下は外壁のひび割れの写真に「施工中」と書いてある
記入例の写真のページ。工程の表の「写真」の欄に写真の No. を書いて、表と写真を結びつけています。

施工報告書とは(工事完了報告書・作業報告書との違い)

施工報告書を読むのは、その場にいなかった元請けの現場の担当者や発注者です。知りたいのは「決めた材料と工程どおりに施工されたか」なので、工程の順に、材料の名前と数量まで書きます。

書類向いている場面中身の中心
施工報告書(このページ)下請けから元請けへ、工程ごとに施工の中身を伝える工程・材料・数量・検査と、施工中の写真
工事完了報告書工事を終えて、発注者に引き渡す工事の内容と、発注者の確認
作業報告書1日や1件の作業を、終わった日に客先へ伝える作業の内容と、作業前・作業後の写真
工事写真台帳写真を工事の記録として綴じる撮影日・工種・部位と写真

同じ工事で、施工報告書と工事完了報告書の両方を出すこともあります。施工報告書は「どうやったか」、工事完了報告書は「終わったので確かめてください」を伝える書類です。

欄ごとの書き方

上の欄

欄書くこと
宛先元請けの会社名・部署・担当者、または発注者の名前に「様」
報告日・会社名・担当者・電話報告書を出す日と、施工した側の連絡先
工事名・施工場所注文書や契約書と同じ工事名と、現場の住所
工種塗装工事・防水工事・内装工事など。範囲もかっこで(外壁・付帯部など)
施工期間・作業者最初と最後の日、代表者の名前と人数
施工の概要どこを・何で・何回の工程で施工したかを2〜3行で

施工の内容の表

欄書くこと
日付その工程をした日。何日かにまたがるときは「10/12〜10/13」
工程足場・下地補修・下塗り・上塗りなど、工程の名前
施工の内容その工程で何をしたか
材料・仕様材料の品名・色・種類。見積りや仕様書と同じ呼び方で
数量面積・か所数・長さ。決まった量でなければ「1式」
写真写真を撮った工程は、写真のページの No.

下の欄

欄書くこと
検査・確認の結果自主検査をした日、見たこと、手直しした所
特記・申し送り仕様から変えた所とその理由、残っている作業、お引き渡しの前に見てほしい所
ご確認元請けや発注者が確かめた日と署名

仕上がると見えなくなる工程と、撮っておくもの

施工報告書でいちばん役に立つのは、あとから確かめられない工程の写真です。工種ごとの例をまとめました。

工種見えなくなる工程撮っておくもの
塗装下地補修・下塗り補修の前のひび割れ、下塗りを終えた面、塗料の缶のラベル
防水下地の処理・プライマー下地の状態、プライマーを塗った面、シートの重ねの幅
内装下地の補強・断熱材壁の中の補強の位置、断熱材を入れた状態
設備壁や床の中の配管配管の経路、つなぎ目、保温材を巻いた状態

塗料や材料の缶・袋のラベル(品名・色の番号・製造番号)を撮っておくと、決めた材料を使ったことの裏付けになります。

記入例の読み方(戸建ての外壁塗装)

  • 工程の表は、施工した日の順に1工程1行です。上塗りは1回目と2回目を分けて、塗った回数が表で分かるようにしています。
  • 材料の欄には、塗料の種類と色まで書いています。2回目は「同上」です。
  • 写真は4枚です。施工前の外壁、下地補修の前のひび割れ、上塗りの1回目、施工後の全景で、工程の表の行と No. で結びつけています。
  • 検査の欄には、自主検査の日と、見つけて手直しした所(雨どいの裏の塗り残し)まで書いています。

法律で決まった様式はありません

施工報告書には、法令で決まった様式はありません。元請けに決まった様式があれば、そちらに合わせてください。公共工事では、発注者の仕様書に写真の撮り方や提出の形が書かれていることがあります。このひな形の欄は、表題・欄の名前・行の数を自由に変えて使えます。

施工前・施工中・施工後の写真を、スマホでその場でPDFに

「現場レポート」アプリは、スマホで撮った写真に場所・区分・コメントを付けると、報告書のPDFをその場で作ります。設定の「報告書の項目名」で用途の「工事」を選ぶと、案件名が「工事名」、顧客名が「発注者」、作業日が「施工日」、場所が「施工場所」、担当者が「施工担当者」に、写真の区分が「施工前・施工中・施工後」に、まとめて変わります。表紙の題名は「工事報告書」になり、自分で「施工報告書」に書き換えられます。写真を撮影日・工種・部位つきで並べる工事写真台帳のPDFも作れます。

アプリの報告書は写真とコメントが中心で、このひな形の「工程ごとの施工の内容の表」(材料・仕様・数量)や、検査・確認の結果・確認の欄はありません。写真のコメントに工程と材料を書くか、このひな形と組み合わせて使ってください。

現場レポートアプリで作った工事写真台帳のPDF。1ページに写真3枚が横罫で区切られ、右側にNo.・撮影日・工種と部位・メモの欄が並ぶ
現場レポートで作った工事写真台帳のPDF(架空のデモデータ)。ほかのテンプレートの見本は見本PDFのページにあります。

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よくあるご質問

Q. 施工報告書は、いつ出しますか? A. 工事が終わったときにまとめて出すのがふつうです。工期が長い工事は、週ごとや工程の区切りごとに出すと、元請けが途中で確かめられます。どちらの場合も、写真はその日のうちに撮って、表に No. を書いておきます。

Q. 写真は何枚くらい付けますか? A. 決まりはありません。施工前・施工後の全景と、見えなくなる工程ごとに1〜2枚あれば、施工の流れは伝わります。写真が多いときは、写真の枠を行ごとコピーして増やすか、写真報告書や工事写真台帳に分けてください。

Q. 仕様と違う材料を使ったときは? A. 材料・仕様の欄に実際に使った材料を書き、特記・申し送りの欄に、変えた理由と、誰と決めたか(打合せの日と相手)を書きます。あとで「聞いていない」とならないように、変える前に元請けや発注者と決めておくことが前提です。

Q. ワードの形式はありますか? A. 用意していません。エクセルで開いて書くか、PDFを印刷して手書きで使ってください。エクセルの表は、そのままワードに貼り付けても使えます。

Q. テンプレートの利用に条件はありますか? A. ありません。商用・非商用を問わず、自由に書き換えて使ってください。表題を「施工完了報告書」「工事施工報告書」などに変えてもかまいません。クレジット表記も不要です。

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