完成図書の表紙と目次のテンプレート(エクセル・無料)

このページの要点

  • 完成図書は、工事が終わった時に、何をどう作ったかの書類をひとまとめに綴じて発注者に渡すものです。「竣工図書」「完成書類」とも呼ばれます。
  • 決まった様式はありません。表紙と目次を付け、契約・工程・材料・検査・写真・図面・保証の順に綴じるのが一般的で、公共の工事は発注者の仕様書の指示に従います。
  • 表紙と目次(書類の名前・区分・ページ)のエクセルのひな形を、記入例つきで無料で配っています。会員登録はいりません。

完成図書の頭に付ける表紙と目次のひな形です。エクセル(xlsx)とPDFを用意しました。エクセル版は「表紙」「目次」の2枚と、それぞれの記入例の4シートです。目次の「区分」は一覧から選べて、書いた書類の数をエクセルが数えます。PDF版は表紙と目次のA4縦2枚で、印刷して手書きで使えます。

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完成図書の表紙の記入例。上に工事名「◯◯ビル 2階 事務所内装改修工事」、中央に大きく「完成図書」と「第1冊(全1冊)」、その下に工事場所・工期・完成(引渡し)日・発注者・設計・監理の欄、右に提出日、下に施工者の会社名・住所と電話・現場代理人
表紙の記入例(民間の事務所の内装改修・架空)。会社名・地名・氏名は ◯◯ にしています。

完成図書とは

工事が終わって建物や設備を引き渡す時に、どんな材料で、どんな手順で作り、どんな検査を通ったかを書類で残して発注者に渡すのが完成図書です。発注者にとっては、何年も後に修理や改修をする時の手がかりになり、施工した側にとっては、きちんと仕上げたことを示す記録になります。

  • 民間の工事: 法律で決まった様式はありません。契約書や発注者との打合せで「何を何部出すか」を決めます。小さな改修なら、工事写真と保証書だけの薄い綴りで済むこともあります。
  • 公共の工事: 発注者の仕様書(共通仕様書・特記仕様書)に、出す書類の名前・順番・部数・電子で出すかどうかが書いてあります。このページの例より、そちらが先です。

完成図書の中身(綴じる書類と順番の例)

多くの完成図書は、次のような順で綴じます。工事の大きさや種類で、要らない書類は抜いてかまいません。

区分綴じる書類の例
工事の概要工事名・場所・工期・内容をまとめた1枚
契約工事請負契約書の写し、変更の合意書
工程工程表(予定と実施)
施工施工体制(協力会社と担当者の一覧)、施工報告書
材料使った材料の一覧(品名・メーカー・品番・色)、納品書・出荷証明の写し
検査社内検査・完了検査の記録、指摘と是正の記録
写真工事写真(着工前・施工中・完成)の台帳
図面竣工図(できあがった形の平面図・設備図など)
保証・取扱い機器の一覧と取扱説明書、保証書、お手入れのしかたと連絡先

記入例の目次は、この順で14の書類を綴じた例です。

完成図書の目次の記入例。No.・書類の名前・区分・ページ・備考の表に、表紙・目次から工事の概要、工事請負契約書の写し、工程表、施工体制、使った材料の一覧、納品書の写し、施工報告書、検査の記録、工事写真、竣工図、取扱説明書、保証書、お手入れのしかたまでの14行。下に綴じた書類14件・84ページ
目次の記入例。書類とページは書き方を示すための仮の例です。

表紙の書き方

欄書くこと
工事名契約書と同じ工事名。いちばん上に大きく書きます
題「完成図書」。発注者が「竣工図書」「完成書類」と呼んでいれば、それに合わせます
冊の番号1冊に収まらない時は「第1冊(全3冊)」のように。1冊なら「第1冊(全1冊)」か空けておきます
工事場所現場の住所
工期契約の着工日〜完成日。工期を変えた時は、変えた後の日付
完成(引渡し)日発注者に引き渡した日
発注者工事を頼んだ会社・個人の名前
設計・監理設計事務所や監理者がいる時だけ。いなければ空けておきます
提出日完成図書を渡す日
施工者・現場代理人自社の会社名・住所・電話と、現場の責任者の名前

背表紙のあるファイルに綴じる時は、背にも工事名・「完成図書」・施工者の名前を書いておくと、棚に並べた時に探しやすくなります。

目次の付け方

  • ページは通し番号で振ります。書類ごとに1から振ると、問い合わせの時に「どの書類の何ページか」を2つ言う必要が出ます。
  • 書類ごとにインデックスの付いた仕切り紙をはさみ、目次の「No.」と同じ番号を付けると、開きたい所にすぐ届きます。
  • 図面など A3 の書類は折り込みにして、備考に「A3を折り込み」と書いておきます。折る時は、綴じ穴に図面がかからないよう左側を少し残します。
  • 何冊にも分かれる時は、どの冊にも全体の目次を入れ、その冊に入っている書類に印を付けます。

作り方の流れ

  1. 着工の前に、出す書類を決めておく: 契約や発注者との打合せで、完成図書に入れる書類・部数・紙か電子かを確かめます。決まった時点で、この目次に書類の名前だけ並べておくと、集め忘れが減ります。
  2. 工事中に集める: 材料の納品書・出荷証明、検査の記録、工事写真は、終わってからではそろわないものがあります。届いた時・撮った時に、目次の区分ごとのフォルダに入れていきます。
  3. 竣工図を作る: 工事中に変わった所を図面に直します(設計の図面のままにしない)。
  4. 綴じてページを振る: 目次の順に並べて通し番号を振り、目次のページの欄を埋めます。
  5. 控えを残す: 発注者に渡すのと同じものを、自社の控えとして1部残すか、PDFにして保存します。

工事写真の撮り方の計画は工事写真の撮影計画書、写真の台帳は工事写真台帳をスマホで作るページ、工事全体の完了の報告は工事完了報告書のテンプレートにまとめています。

現場レポートのアプリでできること

「現場レポート」アプリは、スマホで撮った写真にコメントを付けて、作業報告書や工事写真台帳のPDFをその場で作るアプリです。PDFには表紙(題名・案件名・お客様の名前・作業日・場所・担当者・会社名)が付き、写真のページは作業前・作業中・作業後などの区分ごとにまとまります。表紙の題名はPDFごとに変えられ、工事写真台帳のテンプレートなら工事名・工期・施工場所・発注者・施工者の表紙と、1ページ3枚・通し番号・撮影日入りの写真のページになります。どちらも、完成図書の「写真」の区分にそのまま綴じられます。

現場レポートアプリで作ったPDFの表紙。中央に大きく題名、その下に案件名・顧客名・作業日・作業場所・担当者の一覧と備考、最下部に会社名と作成日
現場レポートで作ったPDFの表紙(架空のデモデータ)。全体の見本は見本のページにあります。

アプリが作るのは写真の報告書と写真台帳までで、完成図書全体の表紙・目次や、契約書・図面・保証書などほかの書類をまとめる機能はありません。表紙と目次はこのひな形で作り、写真の部はアプリのPDFを印刷して綴じる、という分け方をおすすめします。

App Storeで見る ・ Google Playで見る

よくあるご質問

Q. 完成図書と竣工図書は違うものですか? A. 呼び方の違いで、中身はほぼ同じです。発注者や会社によって「竣工図書」「完成書類」「竣工書類」とも呼びます。題は発注者の呼び方に合わせてください。

Q. 小さなリフォームでも完成図書は要りますか? A. 法律で出すことが決まっているわけではありません。契約で求められていなければ、工事写真と保証書・取扱説明書をまとめて渡すだけでも、お客様には十分喜ばれます。そのときも表紙と目次を付けると、後で見返しやすくなります。

Q. 竣工図と設計図は何が違いますか? A. 設計図は工事の前に描いた「こう作る」図面、竣工図は工事中の変更を反映した「こう作った」図面です。後の修理や改修では竣工図が頼りになるので、設計図のまま綴じないようにします。

Q. 紙で出すか、PDFで出すか迷います。 A. 発注者の指示に合わせます。指示がなければ、紙の綴りを1部と、同じ中身のPDFを渡すと、どちらでも探せて喜ばれます。PDFにする時も、このひな形の表紙と目次を先頭に入れてください。

Q. 製本はどうすればいいですか? A. 厚さに合わせて、2穴のファイル・リングファイル・パイプ式ファイルに綴じるのが手軽です。何十年も残すものは、背表紙に工事名を入れた製本を印刷会社に頼むこともあります。どの場合も、背表紙と表紙に工事名を入れておきます。

Q. テンプレートの利用に条件はありますか? A. ありません。商用・非商用を問わず、自由に書き換えて使ってください。会社のロゴを入れたり、区分の名前を変えたりしてもかまいません。クレジット表記も不要です。

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