改善報告書のテンプレート(エクセル・PDF・無料)

このページの要点

  • 改善報告書は、検査・点検・パトロール・お客様から受けた指摘に対して、何をどう直したかを、指摘した相手に返す書類です。法律で決まった様式はありません。
  • 1枚目に指摘ごとの表(指摘の内容・原因・改善の内容・完了日・状況)と再発防止策、2枚目から改善前・改善後の写真(1ページ2枚)を並べるひな形を、エクセルとPDFで無料で配っています。会員登録はいりません。
  • 記入例は、住宅の外壁と屋根の工事の完了検査で受けた3つの指摘に答える場面です。原因と再発防止策の書き方、例文も載せています。

改善報告書のひな形です。エクセル(xlsx)とPDFを用意しました。エクセル版は「改善報告書」と「写真」のシート、それぞれの記入例のシートの4枚です。指摘を受けた場面は「完了検査・中間検査・定期点検・安全パトロール・お客様から」、状況は「済・対応中・予定」、写真の区分は「改善前・改善中・改善後・その他」から選べます。

ダウンロード

PDFは、1枚目が本紙、2枚目と3枚目が写真のページです。指摘が6つ以上あるときは1枚目を、写真が4枚より多いときは2枚目を、必要なだけ印刷して足してください。

改善報告書の記入例の1枚目。宛先と報告日・会社名・担当者・電話、件名・対象・所在地・指摘を受けた日・指摘をした方・指摘を受けた場面の欄の下に、No.・指摘の内容・原因・改善の内容・完了日・状況の6列の表が5行あり、3行まで書いてある。その下に再発防止策・改善の確かめ・備考、ご確認の欄が並ぶ
記入例の1枚目(住宅の外壁と屋根の工事の完了検査・架空)。名前・地名・会社名は ◯◯ にしています。
改善報告書の記入例の写真のページ。左に写真、右にNo.・区分・指摘No.・撮影日・説明の欄が並ぶ枠が縦に2つ。上は外壁のひびの写真に「改善前」、下は塗り直したあとの住宅の全体の写真に「改善後」と書いてあり、どちらも指摘No.は1
記入例の写真のページ。指摘のNo.ごとに、改善前と改善後を続けて並べています。

改善報告書とは(不具合報告書・修理報告書との違い)

改善報告書は、相手から受けた指摘に、答えを返すための報告書です。読む人は、自分が指摘したことが全部片づいたか、なぜ起きたのか、次も同じことが起きないかを知りたがっています。そのため、指摘を1つずつ番号で分けて、「原因」「改善の内容」「再発防止策」までを書くのが大切です。

書類出すとき中身の中心
改善報告書(このページ)検査や点検で受けた指摘を直したとき指摘ごとの原因・改善・再発防止策
不具合報告書自分で不具合を見つけたとき(直す前)内容・影響・原因・対応の予定
修理報告書頼まれた修理を終えたとき症状・原因・修理の内容・結果
点検報告書決まった項目を定期に見たとき項目ごとの結果と、是正の要否

点検報告書で「要是正」と書いたことを直したあと、その答えとして改善報告書を出す、という使い方もできます。

欄ごとの書き方

1枚目の上の欄

欄書くこと
宛先指摘をした相手(発注者・元請・建物の管理会社・お客様など)
報告日・会社名・担当者・電話報告書を出す日と、改善した会社・担当者と連絡先
件名どの工事・建物の、何の指摘への改善かが1行で分かる名前
対象工事の名前や、建物・設備の名前と場所
指摘を受けた日・指摘をした方いつ、誰から指摘を受けたか
指摘を受けた場面完了検査・中間検査・定期点検・安全パトロール・お客様から のどれか

指摘事項と改善の表

欄書くこと
No.指摘の番号。相手の指摘書に番号があれば、その番号に合わせる
指摘の内容受けた指摘を、場所と状態が分かるように短く
原因なぜそうなったか。作業のやり方・確かめ方・前からの傷みなど
改善の内容何をして直したか。材料や回数が分かると伝わる
完了日・状況直し終えた日と、済・対応中・予定。まだのものは予定の日を

1枚目の下の欄

欄書くこと
再発防止策同じことを起こさないために変えた手順や確かめ方
改善の確かめ直したあと、いつ、誰と、何を見て確かめたか
備考写真の並べ方の補足や、ほかに伝えたいこと
ご確認報告を受け取った人の確認日と署名

記入例の読み方(完了検査での3つの指摘)

  • 指摘ごとに1行にしています。読む人は、3つとも「済」になっているかを表の右の列だけで確かめられます。
  • No.1 の「原因」は、作業のやり方(ひびを表面だけで埋めた)を書いています。改善の内容と再発防止策が、その原因に合っているのがポイントです。
  • No.2 は今回の工事の外にあった傷みです。「原因」に、着工前の写真にも写っていたことを書いて、工事のせいではないことを伝えています。直したのは、追加の工事としてご了承をいただいてから、と書いています。
  • 「改善の確かめ」には、指摘をした方と一緒に現地で見た日を書いています。報告書だけで終わらせず、相手の目で確かめてもらうと話が早く片づきます。

原因と再発防止策の書き方

改善報告書でいちばん見られるのは、原因と再発防止策です。次の3つに気を付けると伝わります。

  1. 原因は「人」でなく「やり方」で書く。「担当者の不注意」で終わらせず、どの手順・どの確かめ方が足りなかったかまで書きます。
  2. 改善の内容と再発防止策を分ける。改善の内容は「今回の場所をどう直したか」、再発防止策は「次の現場でどうするか」です。
  3. 再発防止策は、続けられることを書く。「気を付けます」ではなく、「上塗りの前に別の者が見て確かめる」のように、誰が・いつ・何をするかまで書きます。

社内の改善報告書(ヒヤリとしたことや、社内で決めた点検の指摘への答え)にも、同じ欄のまま使えます。宛先を自分の会社の上長や担当部署にしてください。

例文(原因・改善の内容・再発防止策)

原因

  • 「下地の汚れを落とす工程を省いたため、塗料が密着しませんでした。」
  • 「配管の固定の金具を、図面の間隔より広く付けていました。」

改善の内容

  • 「浮いた部分の塗膜を落とし、下地を洗ってから、下塗りから塗り直しました。」
  • 「金具を図面の間隔(1m)で付け直し、すべての金具の締め付けを確かめました。」

再発防止策

  • 「工程表に下地の洗浄を1行で入れ、終わったら写真を撮ってから次の工程に進む手順にしました。」
  • 「取り付けの前に、図面の間隔を現場の黒板に書き、取り付けたあと担当者とは別の者が測ります。」

法律で決まった様式はありません

改善報告書には、法令で決まった様式はありません。発注者や元請に決まった様式があれば、そちらに合わせてください。役所から指導や勧告を受けて出す報告は、このひな形の代わりにはなりません。指示された様式や書き方に従ってください。

改善前と改善後の写真を、スマホで並べる

「現場レポート」アプリは、スマホで撮った写真に区分とコメントを付けて、報告書のPDFをその場で作ります。設定の「報告書の項目名」で、表紙の題名を「改善報告書」に、写真の区分の「作業前」「作業後」を「改善前」「改善後」に変えられます。「Before/After」のテンプレートを選ぶと、改善前と改善後の写真を左右に並べたPDFになります。

アプリの報告書は写真とコメントが中心で、このひな形の指摘事項の表・再発防止策・確認の署名の欄はありません。表が要るときは、このひな形の1枚目と組み合わせて使ってください。

現場レポートアプリで作ったBefore/AfterのPDF。左に「作業前」の既存瓦、右に「作業後」の葺き替え完了の写真が並び、それぞれの下に部位名とコメントが入る
現場レポートで作ったBefore/AfterのPDF(架空のデモデータ)。見出しの「作業前」「作業後」は、設定で「改善前」「改善後」に変えられます。ほかのテンプレートの見本は見本PDFのページにあります。

App Storeで見る ・ Google Playで見る

よくあるご質問

Q. 指摘が1つだけでも、この形で出していいですか? A. かまいません。表の1行目だけを書き、残りの行は空けたままで出します。写真も改善前と改善後の2枚で十分です。

Q. まだ直し終えていない指摘があるときは? A. 状況を「対応中」か「予定」にして、完了日の欄に予定の日を書きます。直し終えたら「済」にして出し直すと、相手は同じ表で経過を追えます。

Q. ワード(Word)やパワーポイントのテンプレートはありますか? A. 用意しているのはエクセルとPDFです。ワードで作りたいときは、このページの欄の並びをそのまま写すと、同じ形になります。

Q. 改善前と改善後の写真は、どう撮ればいいですか? A. 同じ場所を、同じ向き・同じ距離から撮ると、何が変わったかがひと目で伝わります。改善前に、引きの写真(場所が分かる)と寄りの写真(状態が分かる)を1枚ずつ撮っておくと、改善後も同じ構図で撮れます。

Q. テンプレートの利用に条件はありますか? A. ありません。商用・非商用を問わず、自由に書き換えて使ってください。表題を「改善結果報告書」「指摘事項回答書」などに変えてもかまいません。クレジット表記も不要です。

関連ページ