点検報告書のテンプレート(エクセル・PDF・無料)

このページの要点

  • 点検報告書は、建物や設備を見て回った結果を、持ち主・管理会社・元請などに伝える書類です。巡回・定期点検・入居前や引渡し前の確認など、自主的な点検の報告に使えます。法律で決まった様式はありません。
  • 1枚目に点検項目の表(点検箇所・点検項目・結果・写真の番号・所見)と総合所見・是正の要否・次回の予定、2枚目から写真のページ(1ページ2枚)のひな形を、エクセルとPDFで無料で配っています。会員登録はいりません。
  • 記入例は、事務所ビルの月1回の巡回点検(11項目・写真4枚)です。消防用設備・昇降機・電気設備などの法定点検は、法令で決まった別の様式で報告します(このひな形の対象外)。

点検報告書のひな形です。エクセル(xlsx)とPDFを用意しました。エクセル版は1冊に「点検報告書」(点検項目の表)と「写真」のシート、それぞれの記入例のシートが入っています。結果の欄は「良・要注意・不良・対象外」から選べます。

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PDFは、1枚目が点検項目の表、2枚目と3枚目が写真のページです。写真が4枚より多いときは、2枚目を必要なだけ印刷して足してください。

点検報告書の記入例の1枚目。宛先と報告日・会社名・点検者・電話、件名・物件・所在地・点検日時・点検の種類・天候の欄の下に、No.・点検箇所・点検項目・結果・写真・所見の6列で11項目の表があり、いちばん下に総合所見・是正の要否・次回の点検・備考の欄がある
記入例の1枚目(事務所ビルの巡回点検・架空)。名前・地名・会社名は ◯◯ にしています。
点検報告書の記入例の写真のページ。左に写真、右にNo.・結果・点検日・点検箇所・所見の欄が並ぶ枠が縦に2つ。3階の共用廊下の天井と壁の塗膜がはがれた写真に「不良」、屋上の全景の写真に「良」と書いてある
記入例の写真のページ。点検箇所の欄に表の項目の番号を書き、表と写真を行き来できるようにしています。

点検報告書とは(作業報告書・写真報告書との違い)

点検報告書は、決めた項目を順に見て、項目ごとに結果を付ける報告書です。作業をしたことの報告ではなく、「いまどういう状態か」と「直す必要があるか」を伝えるのが役目です。異常のなかった項目も表に残すので、読む人は「どこまで見たか」と「どこが悪かったか」を1枚目だけでつかめます。

書類向いている場面中身の中心
点検報告書(このページ)巡回・定期点検・入居前や引渡し前の確認点検項目ごとの結果と、是正の要否・次回の予定
写真報告書調査・不具合の報告・作業の前後写真と、1枚ごとの説明
作業報告書点検・清掃・修理などの作業のたび作業の内容と結果

写真が主役で、項目の表がいらない報告なら写真報告書のテンプレート、作業をしたことを伝えるなら作業報告書のテンプレートが向いています。

欄ごとの書き方

1枚目の上の欄

欄書くこと
宛先報告する相手(建物の持ち主・管理組合・管理会社・元請など)
報告日・会社名・点検者・電話報告書を出す日と、点検した人と連絡先
件名何の点検かが1行で分かる名前(「◯◯ビル 定期巡回点検(10月)」など)
物件・設備点検した建物や設備の名前。設備なら型番や設置場所まで
所在地建物の住所。設備なら建物の中の階・部屋まで
点検日時点検した日と、始めと終わりの時刻
点検の種類定期・臨時・引渡し前・入居前・退去後から選ぶ。臨時なら、きっかけ(「入居者から雨漏りの連絡」など)を総合所見に
天候雨のあとに水たまりや雨漏りを見た、などの判断に効くときのために

点検項目の表

欄書くこと
点検箇所どこを見たか(「3階 共用廊下」「屋上 塔屋まわり」)。階・場所・部位の順に書くと並べやすい
点検項目その場所で何を見たか(「天井・壁の塗膜」「排水口の詰まり」)。毎回同じ言葉で書くと、前回と比べやすい
結果良・要注意・不良・対象外から選ぶ(下の「結果の付け方」)
写真写真を撮った項目は、写真のページの No. を書く
所見・処置要注意と不良の項目は必ず書く。その場で直したことがあれば処置として書く

1枚目の下の欄

欄書くこと
総合所見全体のまとめ。何項目のうち不良がいくつ・要注意がいくつか、いちばん急ぐものは何か
是正の要否・内容直す必要があるかと、何をいつまでに。見積りを出すならその予定
次回の点検次に見る日。要注意の項目を次回もう一度見るなら、その旨も
備考点検の方法と範囲(目で見るだけか・触って確かめたか)、見られなかった所

結果の付け方(良・要注意・不良)

結果の言葉は、報告書ごとに意味が変わらないよう、先に決めておきます。このひな形では次の4つにしています。

結果付けるとき
良異常がない。次回もいつもどおり見る
要注意すぐ直す必要はないが、悪くなっていないか次回また見る
不良直す必要がある。所見に、何をどうするかを書く
対象外その日は見られなかった・その物件には無い

提出先が「A・B・C」や「◯・△・×」などの決まった付け方を使っているなら、そちらに合わせてください。どの言葉を使うにしても、報告書のどこかに意味を1行書いておくと、担当が替わっても付け方がぶれません。

記入例の読み方(事務所ビルの巡回点検)

記入例は、点検会社が事務所ビルを月に1回見て回ったときの報告です。11項目を見て、不良2・要注意2でした。

  • 異常のなかった7項目も表に残しています。あとで別の所に傷みが見つかったときに、その日に見ていたかどうかがすぐ分かります。
  • 写真は、不良と要注意の項目に加えて、異常のなかった屋上の全景も撮っています。次の月に同じ場所から撮って並べると、変わったかどうかが分かります。
  • 「総合所見」でいちばん急ぐもの(屋上の防水)を名指しし、「是正の要否・内容」に見積りを送る日まで書いています。読んだ人が次に何を待てばよいかが分かります。
  • 「備考」で点検の方法を書き、法定点検は含まないと断っています。

ほかの場面でも、同じひな形で書けます。

  • 賃貸アパートの空室の巡回: 点検箇所を「101号室 室内」「101号室 水まわり」などにし、点検項目に「換気・通水」「カビ・におい」「郵便受けのチラシ」を並べる。
  • 店舗の引渡し前の確認: 点検の種類を「引渡し前」にし、点検項目に「床・壁の傷」「設備の動作」「鍵の本数」を並べる。不良の項目は、直したあとの写真を足して出し直す。

所見の書き方(例文)

所見は「見たこと」と「どうしたいか」を分けて書きます。大きさや数は、数字で書きます。

不良のとき

  • 「防水層に長さ30cmほどのひびが3本あり、端の部分が浮いています。雨の多い時期の前に補修をご提案します。」
  • 「手すりの根元のボルトが1本ゆるんでいます。その場で締め直しました(処置済み)。」

要注意のとき

  • 「床のタイルが通路の部分ですり減っています。すぐの危険はありませんが、次回の点検でも見ます。」
  • 「放置自転車が2台あります。警告の札を付けました。来月も残っていればご相談します。」

良のとき

  • 「排水口に詰まりはありません。」のように、見た所が分かる短い1文で足ります。

法定点検の報告書とは別です

消防用設備・昇降機(エレベーター)・自家用の電気設備・建物の定期調査などの点検は、それぞれの法令で報告の様式や時期が決まっています。このひな形はそうした法定点検の報告書の代わりにはなりません。法定点検は、決まった様式で、決まった資格を持つ人が報告してください。

このページのひな形は、法律で様式が決まっていない自主的な点検(巡回・定期点検・入居前や引渡し前の確認など)のためのものです。報告する相手に決まった様式があれば、そちらに合わせてください。

写真に結果を付けて、その場でPDFに

「現場レポート」アプリは、スマホで撮った写真に場所・区分・コメントを付けると、報告書のPDFをその場で作ります。設定の「項目名の変更」で「用途から一括入力」の「点検」を選ぶと、表紙の題名が「点検報告書」、日付の欄が「点検日」、担当者の欄が「点検者」になります。点検記録のテンプレートは、写真1枚を表の1行にして、No.・写真・区分・内容を順に並べる形です(無料版でも使えます)。

現場レポートアプリで作った点検記録のPDF。No.・写真・区分・内容の4列の表になっていて、1行に写真1枚とコメントが入る
現場レポートで作った点検記録のPDF(架空のデモデータ)。ほかのテンプレートの見本は見本PDFのページにあります。

本体は無料で、案件3件まで試せます(PDFに透かしが入ります)。Pro版は一度きりの買い切りです。毎月の巡回なら、案件を複製して前回の内容から書き始められます。

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よくあるご質問

Q. 点検報告書に表紙は要りますか? A. 決まりはありません。このひな形は1枚目の上に宛先・件名・点検日時をまとめているので、表紙を付けなくても足ります。写真が多くて何十ページにもなる報告なら、写真報告書のテンプレートの表紙(結果のまとめと写真の一覧)を前に付けると読みやすくなります。

Q. 点検報告書はどのくらい保管すればいいですか? A. 自主的な点検の報告書には、法律で決まった保存期間はありません。報告する相手との契約や、社内の決まりに合わせてください。前回の報告書と比べて見ることが多いので、少なくとも次の点検までは手元に置いておくと便利です。法定点検の報告書は、それぞれの法令の保存期間に従ってください。

Q. 点検項目は毎回同じにしたほうがいいですか? A. 同じ物件の定期点検なら、同じ項目を同じ順に並べるのがおすすめです。前回と結果を並べて比べられ、見落としも減ります。エクセル版なら、項目を書き込んだファイルを「元」として保存しておき、毎回それを複製して結果と所見だけを書き換えると早いです。

Q. 写真は全部の項目で撮るべきですか? A. 要注意と不良の項目は、必ず撮っておくのがおすすめです。異常のなかった項目も、全景を1枚撮っておくと次回の比較に使えます。写真の枚数が多いときは、写真のページの枠を行ごとコピーして増やしてください。

Q. 項目が12行では足りません。 A. エクセル版は、表の行を行ごとコピーして下に貼り付ければ増やせます。1枚に収まらなくなったら、印刷の設定で「シートを1ページに印刷」を外し、2枚に分けてください。PDF版は、1枚目を2枚印刷して、2枚目の No. を13から書き始めます。

Q. テンプレートの利用に条件はありますか? A. ありません。商用・非商用を問わず、自由に書き換えて使ってください。表題を「巡回報告書」「設備点検報告書」などに変えてもかまいません。クレジット表記も不要です。

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