現地調査報告書のテンプレート(エクセル・PDF・無料)

このページの要点

  • 現地調査報告書は、工事や修理の前に現場を見て、何がどうなっていて(状況)・どこを直すべきで(判定)・これからどう進めるか(提案)をお客様に伝える書類です。「現場調査報告書」とも呼ばれます。法律で決まった様式はありません。
  • 1枚目にご依頼の内容・調べ方・部位ごとの状況と判定の表・所見・ご提案・寸法のメモ、2枚目から写真のページ(1ページ2枚)を並べるひな形を、エクセルとPDFで無料で配っています。会員登録はいりません。
  • 記入例は、木造2階建ての住宅の外装(外壁と屋根)の改修の前の調査です。「見られなかった所」と「段取りの確認」を書き分けるのがこつです。

現地調査報告書のひな形です。エクセル(xlsx)とPDFを用意しました。エクセル版は「現地調査報告書」と「写真」のシート、それぞれの記入例のシートの4枚です。判定は「良好・要注意・要補修・要確認・確認済み」から選べます。

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PDFは、1枚目が本紙、2枚目と3枚目が写真のページです。写真が4枚より多いときは、2枚目を必要なだけ印刷して足してください。

現地調査報告書の記入例の1枚目。宛先と報告日・会社名・担当者・電話、件名・調査した建物・所在地・ご依頼の内容・調査日時と天候・立会いと調査者・調べ方の欄の下に、部位・場所・状況・判定・写真の表が8行、その下に所見・ご提案とこれからの段取り・寸法と数量のメモ・備考の欄が並ぶ
記入例の1枚目(住宅の外装の改修の前の調査・架空)。名前・地名・会社名は ◯◯ にしています。
現地調査報告書の記入例の写真のページ。左に写真、右にNo.・判定・撮影日・部位と場所・説明の欄が並ぶ枠が縦に2つ。上は塗装がはがれた板張りの外壁の全景に「要補修」、下は割れて苔の付いた瓦の写真に「要補修」と書いてある
記入例の写真のページ。部位・場所の欄に「表の1」のように表の番号を書いて、1枚目の表と写真を結びつけています。

現地調査報告書とは(点検報告書・見積書との違い)

現地調査報告書は、まだ工事の中身が決まっていない段階で、現場の今の様子を確かめて伝える報告書です。お客様は「傷んでいる気がする」「直したい」までは分かっていても、どこがどの程度傷んでいるかは分かっていないことがほとんどです。調べたことを写真と一緒に渡すと、見積りの金額の理由になり、工事の範囲をお客様と決めやすくなります。

書類向いている場面中身の中心
現地調査報告書(このページ)工事・修理の前に、現場の今の様子を調べる状況・判定・提案と段取り
点検報告書決まった項目を定期的に見る(巡回・定期点検)項目ごとの結果と是正の要否
修理報告書頼まれた修理を終えたとき症状・原因・修理の内容・結果
工事完了報告書決まった工事をすべて終えて引き渡すとき工事の内容と、発注者の確認

見積書を一緒に出すことも多いですが、報告書には金額を書かず、見積書を別に添える形をおすすめします。報告書は「今どうなっているか」、見積書は「直すといくらか」と分けておくと、お客様が家族や管理組合に見せて相談するときに読みやすくなります。

欄ごとの書き方

1枚目の上の欄

欄書くこと
宛先調査を頼んだ人(お客様・管理会社・元請など)
報告日・会社名・担当者・電話報告書を出す日と、調べた会社・担当者と連絡先
件名何の調査かが1行で分かる名前(「◯◯様邸 外装改修の現地調査」など)
調査した建物・場所建物の構造と階数、調べた部分(外壁の材料・屋根の種類など)
ご依頼の内容お客様が困っていること・したいことを、お客様の言葉に近い形で
調査日時・天候・立会い・調査者調べた日時と天気、立ち会った人、調べた人
調べ方目視・触診・打診・採寸・散水・図面との照合など、何で確かめたか。見ていない所もここに書く

調査の結果の表

欄書くこと
部位・場所「外壁 北面」「屋根 南面」のように、面や方角まで
状況見つけたことを、見たまま短く(「塗装がはがれ、木の地が出ている」)
判定良好・要注意・要補修・要確認・確認済み から選ぶ(下の表)
写真写真を撮った行は、写真のページの No.

1枚目の下の欄

欄書くこと
所見(まとめ)表の結果を2〜3行でまとめる。いちばん急ぐ所を先に
ご提案・これからの段取り工事の範囲の案・見積りを出す日・追加で調べること
寸法・数量のメモ見積りに使う面積・長さ・数。測り方(巻尺・目測・図面)も
備考ほかに伝えたいこと

判定の付け方(5つ)

判定付ける場面記入例
良好見た範囲で傷みがない―
要注意今すぐではないが、様子を見たい外壁の色あせ・基礎の細いひび
要補修直す必要がある北面の外壁・北面の瓦・雨どい
要確認今回は見られなかった・判断できなかった屋根の南面(上がっていない)
確認済み傷みではなく、工事の段取りを確かめた足場を組む場所・車の置き場

「要確認」を使うと、見ていない所を見たことにしないで済みます。 屋根に上がらなかった、家具で壁の一部が見えなかった、などは要確認にして、いつ確かめるかを提案の欄に書きます。あとで工事の範囲が変わったときに、お客様との話が食い違いません。

記入例の読み方(住宅の外装の改修の前)

  • 「調べ方」に「屋根には上がっていません」と書き、屋根の南面は判定を「要確認」にしています。
  • 足場を組む場所と車の置き場は、傷みではないので「確認済み」にしています。工事の前に段取りを確かめたことが、読む人に分かります。
  • 写真は全景(外壁の北面)と、傷んだ所の寄り(瓦・基礎)の3枚です。写真の「部位・場所」に表の番号を書いて、表と結びつけています。
  • 「ご提案」には工事の範囲の案と見積りを出す日を書き、基礎のひびは「今回は経過を見る」と書き分けています。

写真の撮り方

  • 最初に全景を1枚撮ってから、傷んだ所の寄りを撮ります。寄りの写真だけだと、どこの写真かが伝わりません。
  • ひびや割れは、スケール(メジャー)を当てて撮ると、大きさが伝わります。
  • 方角は「北面」「東面」のように面で書きます。お客様が建物のどこかを思い浮かべやすくなります。
  • 写真の枚数が多いときは、報告書には判断に使った写真だけを載せ、残りは控えとして手元に保存します。

法律で決まった様式はありません

現地調査報告書には、法令で決まった様式はありません。元請や管理会社に決まった様式があれば、そちらに合わせてください。建築基準法の定期報告や、消防用設備などの法定点検の報告は、このひな形の代わりにはなりません。

調査の写真に判定を付けて、その場でPDFに

「現場レポート」アプリは、スマホで撮った写真に場所・区分・コメントを付けると、報告書のPDFをその場で作ります。設定の「報告書の項目名」で、表紙の題名を「現地調査報告書」に、日付の欄を「調査日」に、担当者の欄を「調査者」に変えられます。写真の区分の「任意」には、「要補修」「要確認」のように自分で名前を付けられます。点検記録のテンプレートは、写真1枚を表の1行にして、No.・写真・区分・内容を順に並べる形です。

アプリの報告書は写真とコメントが中心で、このひな形の「ご依頼の内容」「調べ方」「寸法・数量のメモ」の欄や判定の一覧表はありません。表紙の備考やコメントに書くか、このひな形と組み合わせて使ってください。

現場レポートアプリで作った点検記録のPDF。No.・写真・区分・内容の4列の表になっていて、1行に写真1枚とコメントが入る
現場レポートで作った点検記録のPDF(架空のデモデータ)。ほかのテンプレートの見本は見本PDFのページにあります。

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よくあるご質問

Q. 現地調査報告書と現場調査報告書は違うものですか? A. 同じ書類を指すことがほとんどです。工事の前に現場を見て、その結果をまとめる報告書です。会社や業界によって呼び方が違うだけなので、表題はお客様に伝わりやすいほうにしてください。エクセル版は表題のセルを書き換えれば使えます。

Q. 調査の結果、工事が要らなかったときも報告書を出しますか? A. 出すことをおすすめします。「見た範囲では傷みは見つかりませんでした」と書き、調べた所の写真を付けておくと、お客様の安心になり、次に相談をもらうきっかけにもなります。

Q. 見られなかった所は、どう書けばいいですか? A. 「調べ方」の欄に見ていない所を書き、表では判定を「要確認」にします。そのうえで、いつ・どうやって確かめるかを「ご提案・これからの段取り」に書いてください。

Q. 現地調査は有料ですか? 報告書に金額を書く欄はありますか? A. 調査の費用をいただくかどうかは、それぞれの会社の決め方しだいです。このひな形には金額の欄を置いていません。費用をいただく場合は、見積書や請求書を別に出してください。

Q. テンプレートの利用に条件はありますか? A. ありません。商用・非商用を問わず、自由に書き換えて使ってください。表題を「現場調査報告書」「事前調査報告書」などに変えてもかまいません。クレジット表記も不要です。

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