一人親方の請求書・出面表の見本PDF
このページの要点
- 一人親方の1か月の出面から作った請求書2種類・領収書・出面表の見本を、原寸のPDFで見られます。
- インボイス(適格請求書)に書く6つの事項が見本のどこにあるかを、番号つきの図で示しました。金額の計算も順に読めます。
- 同じ形で書きたい人には、無料のひな形(エクセル・PDF)を用途ごとに案内しています。
「出面帳&請求書」アプリで実際に作ったPDFの見本です。内装の一人親方(架空のデモデータ)が8月に2社で働いた出面を記録すると、月末にこの4種類の書類が出来上がります。画像をタップするとPDFを原寸で開けます。
見本の社名・現場名・住所・口座はすべて架空です(○○・△△で伏せています)。アプリでは屋号・住所・登録番号・振込先を最初に一度登録しておけば、あとは毎日の出面をつけるだけです。
1. 請求書(日付ごと)— インボイス対応の基本の1枚
取引先を選んで月を決めると、その月の出面が1日1行で並んだ請求書になります。常用は「人工 × 単価」で金額を自動計算し、請負は「一式」で金額をそのまま載せます。記録しておいた駐車場代や材料の立替も「立替金・経費」の欄に自動で入ります。
見るところ:
- 登録番号・税率区分・消費税額 — インボイス制度の記載事項です。登録番号を設定していなければ、通常の請求書として出力されます。
- 立替金と課税の経費を分けて集計 — 駐車場代のような立替は消費税の外、材料費のような課税の経費は10%対象に合算します。
- 請求書番号・発行日・お支払期限 — 番号は自動で振られ、発行日と期限は作るときに変えられます。締め日(20日締めなど)を取引先に設定していれば、対象期間もその区切りで入ります。
2. 請求書(現場ごとにまとめる)— 「何日から何日まで・計何人工」
同じ現場に続けて入った月は、明細を現場ごとの1行にまとめた請求書も作れます。請求書を作るときに「現場ごとにまとめる」をオンにするだけです。期間・出面日数・合計人工・金額が1行になり、最後に合計の行が入ります。金額は日付ごとの請求書と同じです。
日付ごとの内訳を求められたときは、次の出面表を添えてください。
3. 領収書 — 請求書と同じ金額で、受領日と但し書きだけ
入金があったら、同じ請求書のプレビューから「この請求書の領収書を作る」で領収書にできます。金額は請求書と同じ計算なので打ち直しはいりません。入れるのは受領日と但し書き(「8月分 工事代金として」の形で最初から入っています)だけです。
見るところ:
- 金額は上の請求書(日付ごと)と同じ — 立替金は消費税の対象外として内訳に分けて載ります。
- 税率ごとの内訳と消費税額・登録番号 — 請求書と同じく、設定した登録番号と、10%対象の金額・消費税額が入ります。
- 収入印紙の欄 — 税抜の金額が5万円以上のときだけ入ります。貼るかどうかは発行する人が決めます。
- 領収書番号 — 請求書番号の頭に「R-」が付きます。
4. 出面表 — 請求の根拠になる1か月の一覧
その月に出た日を、取引先・現場・区分・人工・メモの一覧にしたものです。合計人工と合計金額、取引先ごとの小計も自動で入ります。請求書に添える根拠資料や、自分の稼働の振り返りに使えます。取引先を1社に絞った出面表や、カレンダーの形の出面表も出せます。
インボイスに書く6つの事項と見本の場所
登録番号を持つ人が、取引先から求められて交付する請求書には、6つの事項を書きます(消費税法 第57条の4 第1項)。上の「請求書(日付ごと)」の見本に、第1号から第6号までの番号を付けました。
| 号 | 法律が求めること | 見本の場所 |
|---|---|---|
| 1 | 発行する人の名前と登録番号 | 右上の △△内装・出面 太郎と、その下の登録番号 |
| 2 | 取引の日(まとめて作るなら期間) | 対象期間 8/1〜8/31、明細の日付 |
| 3 | 取引の内容 | 明細の「現場・内容」 |
| 4 | 税率ごとの合計と、その税率 | 10%対象 ¥220,800 |
| 5 | 税率ごとの消費税額 | 消費税(10%)¥22,080 |
| 6 | 受け取る事業者の名前 | 左上の ○○建設 御中 |
見本の登録番号はゼロを並べた架空のものです。自分の番号に置き換えてください。
請求書番号・発行日・お支払期限・振込先は、6つの事項には入っていません。ただ、入金の確認や問い合わせのときに要るので、見本では全部書いています。
見本の金額の読み方
見本の請求書の合計 ¥244,080 は、次の順に計算しています。
| 順 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 1 | 常用 9.0人工 × 18,000円 | ¥162,000 |
| 2 | 請負の一式を足す(小計) | ¥217,000 |
| 3 | 課税の経費 3,800円を足す(10%対象) | ¥220,800 |
| 4 | 10%対象 × 10%(消費税) | ¥22,080 |
| 5 | 立替金 1,200円を足す(合計) | ¥244,080 |
消費税は、明細の行ごとではなく、10%対象の合計に1回だけ掛けます。1円未満の端数が出たときの処理も、1枚の請求書の税率ごとに1回です(消費税法施行令 第70条の10)。
同じ形で書くときの無料のひな形
見本のPDFは書き換えられません。手書きやエクセルで同じ形の書類を作るときは、用途に合うひな形を使ってください。どれも会員登録なしでダウンロードできます。
| 書きたいもの | ひな形 |
|---|---|
| 常用の請求書(インボイス) | 常用の請求書 |
| 請負の出来高の請求書 | 出来高の請求書 |
| 登録番号なしの請求書 | 免税事業者の請求書 |
| 入金のあとの領収書 | 領収書 |
| 1か月の出面の一覧 | 出面表 |
| 立て替えた分の明細 | 立替金精算書 |
この見本について
- 見本はPro版(¥1,500 買い切り)の出力です。無料版でも出面の記録は件数無制限で、すべてのPDFを作れますが、PDFに「SAMPLE」の透かしが入ります。(無料版とPro版の詳しい比較 →)
- Pro版では請求書に屋号ロゴも入れられます(この見本では省いています)。
- 手書きやエクセルで出面表をつけたい方には、出面表のテンプレート(無料ダウンロード)も用意しています。
よくあるご質問
Q. 見本の請求書は、そのまま使えますか? A. 見本は見た目を確かめるためのPDFで、書き換えはできません。文字を打ち替えて使いたいときは常用の請求書のテンプレートのエクセル版を使ってください。アプリなら、毎日の出面から同じ形のPDFができます。
Q. インボイスの登録をしていません。見本とどこが変わりますか? A. 登録番号を書かないことがいちばんの違いです。登録番号のない請求書は適格請求書にはなりません。単価と金額を税込で書く形と、書いてはいけない番号は、免税事業者の請求書の書き方にまとめました。
Q. 見本の立替金に消費税がかかっていないのはなぜですか? A. 見本の駐車場代は、取引先の代わりに払ったお金を返してもらうものとして扱っているので、売上に入れず、消費税の計算の外に置いています。一方の補修材料は課税の経費として10%対象に足しています。どちらに当たるかは取引先との取り決めと中身で決まります。迷うときは顧問の税理士か税務署に確かめてください。別紙で精算するときは立替金精算書を使えます。
Q. 残業2時間の行が1.5人工なのはなぜですか? A. この見本では、残業の2時間を0.5人工に数えて、基本の1.0人工に足しています。何時間を何人工に数えるかは、取引先との取り決めで変わります。数え方は人工の計算方法をご覧ください。
Q. 日付ごとの請求書と、現場ごとにまとめた請求書は、どちらがよいですか? A. 取引先に指定があれば、それに合わせてください。指定がなければ、同じ現場に続けて入った月は現場ごとのほうが1枚で読みやすくなります。日付の内訳を聞かれたら出面表を添えます。
Q. 請求書をPDFでメールに添付して送ってもよいですか? A. 適格請求書は、紙の代わりにデータで渡すこともできます(消費税法 第57条の4 第5項)。渡した側には、紙の写しか渡したデータを保存する義務があります(同条 第6項)。データの保存のしかたは財務省令で決まっているので、くわしくは顧問の税理士か税務署に確かめてください。
法令の根拠
- 消費税法 第57条の4(適格請求書発行事業者の義務)= 第1項(6つの記載事項)・第5項(データでの提供)・第6項(写しとデータの保存)
- 消費税法施行令 第70条の10(消費税額等の計算と1円未満の端数)
請求書そのものの様式は、法律で決まっていません。元請から様式の指定があれば、そちらに合わせてください。
条文は2026年11月1日に e-Gov 法令検索で確かめた内容です。税の扱いは取引の中身で変わることがあります。個別の判断は顧問の税理士か税務署に確かめてください。
アプリを入手
iOS 15.0 以降(iPhone / iPad 対応)/Android 対応/記録は無料・Pro版 ¥1,500(買い切り)



