出面表のテンプレート(無料)
このページの要点
- 出面表(でづらひょう)のひな形を、エクセルとPDFで無料で配っています。1か月の表に、現場別の集計と1年の集計のシートがつきます。
- 残業を人工に足さず時間で別に払う取引先には、早出・残業を時間で書く版を使います。
- 出面表そのものに法律の様式はありません。請求書に書く「いつの取引か」のもとになる控えとして使います(法令の根拠)。
一人親方・職人のための出面表(でづらひょう)のひな形です。エクセル(xlsx)とPDFの2形式、それぞれ空欄版と記入例つきの見本を用意しました。会員登録もメールアドレスの入力もいりません。
A4横1枚に1か月ぶん。日付・曜日・取引先・現場名・常用/請負の区分・人工・単価・金額・備考の9列と、合計行が入っています。エクセル版は金額と合計に数式が入っているので、人工と単価を打てば金額は自動で出ます。元請けへ請求書に添える根拠資料としてそのまま使える形です。
出面表とは(読み方は「でづらひょう」)
出面(でづら)は、職人が現場に出た日と、その日の働いた量のことです。出面表は、それを1か月ぶん日付の順に並べた一覧で、「出面帳」「出面簿」と呼ぶ会社もあります。働いた量は人工(にんく)で数え、1人が1日働いて1.0人工です。
一人親方にとっては、月末に元請けや工務店へ出す請求書の元になる控えです。取引先によっては、請求書に出面表を添えるよう決めているところもあります。元請けが作業員の出面をまとめる表(作業員名簿や日報と組みになったもの)も同じ名前で呼ばれますが、このページのひな形は自分の出面を自分でつけるためのものです。
ダウンロード
空欄のテンプレート
記入例つきの見本
早出・残業を時間で書く版
エクセル版は「出面表」「現場別の集計」「1年の集計」の3枚のシートで1つのファイルです。PDF版は1枚目が出面表、2枚目が現場別の集計と1年の集計です。
欄ごとの書き方
| 欄 | 書くこと |
|---|---|
| 日付・曜日 | 1日から31日まで入っています。曜日は月が変わったら書き直します |
| 取引先 | 請求書の宛名になる相手。同じ会社はいつも同じ字で書きます |
| 現場名 | 元請けが使っている呼び方に合わせます |
| 区分 | 常用(日当で数える)か請負(一式で受けた)か |
| 人工 | 1日=1.0、半日=0.5。請負の行は1 |
| 単価 | 常用は1人工の額、請負は請けた金額 |
| 金額 | 人工×単価の数式。手で書くときは電卓で |
| 備考 | 残業の時間、雨で中止、立替えたものなど、あとで聞かれそうなこと |
取引先と現場名は、毎回まったく同じ字で書くのがいちばん大事です。現場別の集計のシートは字が同じ行だけを拾うので、「◯◯建設」と「◯◯建設(株)」がまざると別の取引先として数えます。
現場に出なかった日は空けておきます。雨で中止になった日は、備考に「雨で中止」と書いておくと、月末に出た日数を数え直すときに迷いません。
書き方のこつ
人工は0.25刻みで書く。 半日なら0.5、残業込みで1.25。刻みを決めておかないと、月末に「あの日は何人工だったか」を思い出す作業が発生します。0.25刻みは常用の慣習としても通りやすい単位です。
取引先と現場名は分けて書く。 同じ元請けでも現場が複数あるなら、現場名まで書いておきます。締めのときに現場ごとの人工が聞かれることがあり、あとから分けるのは手間です。
常用と請負は列を分ける。 常用は人工×単価、請負は一式。混ざったまま合計すると金額の検算ができません。区分の列で分けておけば、請求書に写すときに迷いません。
同じ日に2件出たら行を増やす。 日付を同じまま2行に分けます。1行に2件まとめると、人工の合計が合わなくなります。
締め日は取引先ごとに違う。 末日締めのほかに20日締め・25日締めがあります。テンプレートは1日から31日で並べているので、20日締めの取引先へ出すときは対象期間(前月21日〜当月20日)に合わせて行を選んで出してください。
集計のシート(現場別・1年)
現場別の集計は、取引先と現場名を1行ずつ書くと、出面表のシートから「出た日(行の数)」「常用の人工」「請負の金額」「金額の合計」を拾って足します(エクセルの COUNTIFS と SUMIFS)。月末に取引先ごとの請求書へ写すときの下書きになります。
いちばん下に、出面表の合計金額をそのまま並べています。集計の合計と出面表の合計が同じなら、現場の書き漏れはありません。ちがっていたら、どこかの行の取引先か現場名の字がずれています。
1年の集計は、毎月の出面表の合計(出た日数・常用の人工・金額)を写す表です。請求した日と、入金を確かめた日を横に並べてあるので、払いの遅れている月がひと目で分かります。4月始まりにしていますが、1月始まりにしたいときは月の欄を書き換えて使えます。確定申告で1年の売上を数えるときの下書きにもなります。
早出・残業を時間で書く版
残業を「1.25人工」のように人工に足す取引先と、時間あたりの額で別に払う取引先があります。後者のための版です。人工の列とは別に「早出(時間)」「残業(時間)」「時間あたり」の列があり、金額は次の式です。
金額 = 人工 × 単価 +(早出 + 残業)× 時間あたり
時間あたりの額と、何分から数えるか(30分単位か1時間単位か)は取引先によって違います。最初の月に確かめて、備考の行か表の上の余白に書いておくと、次の月から迷いません。請負の行は早出・残業を空けておきます。
法令の根拠
出面表そのものに、法律で決まった様式や保存の決まりはありません(このページでは見つけていません)。決まりがあるのは、出面表をもとに作る請求書のほうです。
インボイス(適格請求書)を出す人は、請求書に「取引を行った年月日」を書きます。月にまとめて1枚の請求書にするときは、日付の代わりにその期間(10月1日〜10月31日、9月21日〜10月20日など)を書けばよいとされています(消費税法 第57条の4 第1項第2号)。出面表は、その期間に何をしたかを示す控えになります。
請求書に書く6つのことと、消費税の計算・控えの保存は、常用(人工代)の請求書の書き方とテンプレートにまとめました。
- 消費税法 第57条の4(適格請求書発行事業者の義務)=第1項第2号(取引の年月日・まとめて作るときは一定の期間)
人を雇って出面をつけるときは、出面表とは別に、賃金台帳(労働基準法 第108条)などの帳簿が要ります。賃金台帳のテンプレートを見てください。
条文は2026年10月17日に e-Gov 法令検索で確かめた内容です(消費税法は2026年10月1日施行の版)。
テンプレートで足りなくなったら
エクセルの出面表は、取引先が1社なら十分に足ります。取引先が増えると、月末に取引先ごとの集計と請求書づくりが重なります。シートを取引先ごとに分け、人工を数え直し、単価を掛け、消費税を計算し、請求書の様式に転記する——インボイス制度で登録番号と税率区分の記載が要るようになってから、この転記はさらに増えました。
「出面帳&請求書」は、毎日の記録がそのまま請求書になるアプリです。日付・取引先・現場・区分・人工・単価を記録しておけば、月末は取引先を選ぶだけで、インボイス制度対応の請求書PDFと出面表PDFが出来上がります。締め日は取引先ごとに登録でき、対象期間はアプリが区切ります。
アプリで作った請求書と出面表がどんな仕上がりになるかは、請求書・出面表の見本PDFで原寸のまま確かめられます(架空のデモデータで1か月分を記録した実物です)。
- 出面表PDFは取引先別・カレンダー形式でも出力できます
- 駐車場代や高速代の立替は、請求書に「立替金・経費」として自動で載ります
- 記録は端末の中だけに保存されます。アカウント登録は不要です
- 記録は無制限に無料です(無料版のPDFには透かしが入ります)。Pro版は ¥1,500 の一度きりの買い切りです
アプリで残業をつけるときは、残業の時間を入れると人工に足す形です(1人工=8時間・0.25人工刻み)。時間あたりの額で別に払う取引先には、このページの早出・残業つきの版のほうが合います。
よくあるご質問
Q. テンプレートの利用に条件はありますか? A. ありません。商用・非商用を問わず、自由に書き換えて使ってください。クレジット表記も不要です。
Q. 金額の数式はどうなっていますか? A. 金額の列は「人工 × 単価」、合計行は人工と金額それぞれの合計です。人工か単価のどちらかが空の行は、金額も空のままになります。早出・残業つきの版は「人工 × 単価 +(早出+残業)× 時間あたり」です。
Q. 消費税の欄がありません。 A. 出面表は請求の根拠になる作業実績の一覧なので、消費税は請求書側で計算する前提にしています。税込で管理したいときは、単価の列に税込単価を入れてください。
Q. Googleスプレッドシートで開けますか? A. 開けます。数式もそのまま動きます。現場別の集計のシートも、出面表のシートから拾って足します。
Q. 常用と請負で単価の意味が違うのですが。 A. 請負の行は、人工を1.0、単価に請け金額を入れる書き方が分かりやすいです。記入例の7日目がその書き方です。現場別の集計では、請負の金額は「常用の人工」に入らず「請負の金額」の列に入ります。
Q. 元請けに出さず、自分の控えとしてだけ使ってもいいですか? A. かまいません。記入例も提出先を「自分の控え」にしています。取引先から出面の確認を頼まれたときや、請求書の金額を聞かれたときに、日ごとの記録を見せられるのが出面表の役目です。1年の集計まで書いておくと、確定申告の売上の下書きにもなります。
Q. 取引先によって締め日が違います。1枚の表でいいですか? A. 出面は1日から月末まで、1枚の表に日付の順でつけておきます。請求書を作るときに、取引先ごとの締め日で行を拾い出します(25日締めなら前の月の26日〜その月の25日)。現場別の集計のシートは1か月ぶんを足すので、締め日が末日でない取引先は、その取引先の行だけ手で足し直してください。
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